スケラッコの日記

漫画やイラストを描いています。 しょうゆさしの食いしん本スペシャル発売中です。

『注文の多い料理店』宮沢賢治 絵を担当しました。

 

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ポプラ社キミノベルから、明日発売!

挿絵もたっぷりです。

 

みんなが知っている名作に絵をつけるのは嬉しくもあり、すごく緊張もします。宮沢賢治がこの絵を見たらどう思うかな、とちょっと気になります…。

 

注文の多い料理店 | 読みたい本が見つかる キミノ書房 - ポプラキミノベル

読書の記録

教室の片隅で青春がはじまる

谷口菜津子

 

すごくぐっときました!ネルちゃんが登場するたびになんとかわいい…と手をにぎりたくなりました。画面がキラキラして光っています。

 

www.kadokawa.co.jp

青野くんに触りたいから死にたい

椎名うみ

 

最新刊まで読みました。なんとも言えないぞわっと感があります。優里ちゃんの思いが強くて純粋なので、すごく怖くなってしまったりもする。

kc.kodansha.co.jp

これだけは知っておきたい 日本と韓国・朝鮮の歴史

中塚明 著

 

www.koubunken.co.jp

 

学校教育であまりわかっていなかった部分が時系列で、わかりやすく書かれていました。これを読むと豊臣秀吉伊藤博文与謝野鉄幹など違ったふうに見えてきます。好きな戦国大名は?とか国内で盛り上がってますが、韓国、朝鮮の人からしたら秀吉はただの侵略者なのではないかと思います。この本に書かれている「耳塚」という遺跡、わたしも一度その下で説明を読んだのですが、すごくむごいことが書かれていて気分が悪くなりました。その時代は国内国外かかわらずそうだった、という意見もあるかと思いますがひどいことはひどいです。

戦争の話は映画、アニメ、絵本、漫画などたくさんの情報があったので、戦争は子供の頃から本当に怖くて、(今でもめちゃくちゃ怖い)ただ私は日本が受けた被害ばかりを見てきてしまってました。他も「創氏改名」「歴史教科書の話」とか、ひどすぎる!ときりがないのですが、もっときちんと勉強したかったな、と思います。

 

在日朝鮮人ってどんな人?

除京植(ソキョンシク)著

www.heibonsha.co.jp

この本で一番印象になった部分は、「過去にこだわらず前を向いていこう」「未来志向」というのは「思考停止」ではないか。という部分です(要約しました)

これは差別以外のいろいろなことに当てはまるな、と思います。

 

上記2冊、どちらの本にも書かれていた、「日本のしたことを認め、謝罪する」ことが大切(要約しました。)というのは本当にそうだと思いました。

 

 

最近「当事者性」というのを考えることが多くて、何かをしろうと本を読んだり人の話を聞いたとしても、それが自分のことになるわけではない、わかった気になるな(自分にむけて)と思ってヘナヘナとしてしまうことが多いのですが、だからと言って自分が当事者であることにだけ目を向けるのもだめだし、幸い時間のあるほうなので本を読んだりニュースを見たりするようにしたいです。

 

 

 

好きだった児童書

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小学校の頃、図書館の児童書を読むのがとても好きでした。特にシリーズになってるものが好きです。一冊読み終わると次読んで、全部読み終えて最初に戻る…とかできますよね。何冊もあるのでキャラクターに愛着がわいてきて、もっといろんなことしてほしい!と思うようになります。

好きだった児童書をいくつか紹介します〜。

 

ぼくは王さま シリーズ

著者 寺村輝夫 絵 和歌山静子

 

いろんな方が絵を担当されていますがわたしは和歌山静子さんのシリーズが大好きでした。太めで柔らかい線がとてもいい。王さまはたまごが大好きで、かなりわがままで、王さまなのにこどもみたいなところがいいです。結構不思議なお話もあって、ちょっと怖かったりするのもあったような。

 

www.rironsha.com

 

おばけのアッチ シリーズ

作 角野栄子 絵 佐々木洋子

 

アッチはコックさんで、おいしそうな食べ物がたくさんでてきます。柔らかい鉛筆の線に、淡い色、まるっこいキャラクターがとても魅力的でした。食べ物の絵を描くのが好きなのはこういう本のおかげかもしれません。一番最初の本が祖父母の家にあって、何度も読みました。先日図書館で読み返したのですが、めちゃくちゃスパゲッティミートソースが食べたくなります。今でもシリーズは続いていて、40冊以上もあります!

 

www.poplar.co.jp

こまったさんシリーズ

著者 寺村輝夫 絵 岡本颯子

 

こまったさんも料理がおいしそう。本を読んだらなんとか料理できそうなのがいいです。こまったさんは服装がおしゃれで、ほっそり等身も高く、オリーブみたいなとこもあってすてきです。男性のキャラクターとからすもいい味だしてます。

 

www.akaneshobo.co.jp

 

エルマーシリーズ

ルース・スタイルス・ガネット 作 わたなべしげお 訳 ルース・クリスマン・ガネット 絵

 

絵がすごくおしゃれで、でもこどもでもわかりやすく、すごいなあと思います。りゅうのデザインもすごくかわいい。「スカンクキャベツ」とか「ぼうつきキャンディー」とかいう言葉がすごくしびれました。多分たくさんの人が読んでいるので、エルマーいいよね、という話がおとなになってもできると思うんですが、そういう作品を作れたら心底嬉しいだろうなと思ったりします。

 

www.fukuinkan.co.jp

 

あと、『平太郎に怖いものはない』を描くきっかけになった

 

ヘイタロウ妖怪ばなしシリーズ

千葉幹夫 著 西村郁雄 絵

 

というのもぜひ紹介したいのですが、もう販売はされていないみたいです。でも図書館でおいてあったりしますので、興味あったらぜひ読んでみてほしいです!

いろいろ怖いことや不気味なものがでてくるんですが、ヘイタロウが全然へっちゃらなのが楽しいです。

 

そして、『れんこちゃんのさがしもの』発売中!

 

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戸森しるこ・作 スケラッコ・絵 見本届きました。デザインは鯉沼恵一さんです。すごくいい感じです!れんこん見かけるたびに、「あ、れんこちゃんだ」と思うようになりました。福音館書店より発売中。