9月19日に発売した
「マツオとまいにちおまつりの町」
発売から1週間少したちました。
今日は絵本のお話を少し書きます。
小さい頃
家にあった絵本は、多いとは言えなかったかもしれませんが何度も繰り返し読んでいました。今でも大好きなものばかりです。
「サンタのなつやすみ」
レイモンド・ブリッグズ・作 さくまゆみこ・訳
コマわりされているのでマンガみたい。
おちゃめなサンタがお酒を飲んだりおいしいものを食べたり、ギャンブルしたり大人でも楽しめる。背景とかびっくりするくらい美しい。
「ピッキーとポッキー」
あらしやまこうざぶろう・作 安西水丸・絵
安西水丸さんの絵がステキ。
地図のイラストがあって、盛り上がる。
「くまちゃんのかいもの」
くまちゃん一家が爆買いするお話。
家ではたくさん買い物をした日は
「くまちゃんのかいものになっちゃったね」と話す。ラストも最高。
「3びきのこぐまさん」
村山籌子作 村山知義画
ハイセンスな絵と、変わったお話。
こぐまちゃんがいろいろやらかすので面白い。3人ともすごくおしゃれ。
絵本のなかでお風呂のことを「おぶう」というのが気に入っていて、今でも「おぶう」と言ったりする。
「バムとケロのおかいもの」
これは大人になってから読みました。
バムもケロも、いわゆるかわいいビジュアルではないのに、すごくかわいい。他のチマチマとしたキャラクターもみんな愛おしい。私はおじぎちゃんが好きでミニぬいぐるみを持っています。
書き込みが細かくていつまでも眺めていられる、食器や小物類のセンスもステキ。
一度原画展を見に行ったのですが、ものすごい書き込みで圧倒されました。今回絵本を描く時バムとケロみたいに細かくて、見るところがいっぱいある絵本にしたい、と思いました。
大学の時
私は「絵本創作研究会」というサークルにはいっていて、4年間のうちに絵本を何冊か作りました。
お話を考えて絵を描き、パソコンで文字をレイアウトします。印刷所にだすのではなく、家のプリンターを駆使して製本も自分でやって、たった一冊の本ができあがるといった具合です。
その時つくった絵本をもとにしたマンガ「エビータ」はこちらで読むことができます。
あとは「いくらの夢」「病院日記」など。タイトルから想像して頂ければと思います…。
というわけで絵本には憧れがあり、今回製品として出来上がったのは嬉しいかぎりです。
絵本を描いてみて
今、本屋さんに行くとびっくりするくらいの数の本が並んでいます。
自分の本が発売されてからは本屋さんに行くとワクワクとともに絶望感を覚えたりします。このたくさんの中からいったい誰が選んでくれるんだろうと…
なので、本屋さんがポップを描いてくれたり、面置きしてくれているのを見ると感激します。ありがとうございます。
昔から今まで良い絵本が山程あって、これ以上新しい絵本が必要か?と思えてしまうのですが(マンガもそう)でも今回やっぱり絵本を描きました。
小さい子が何度も読み返してくれて、大人になった時「この本よく読んだ〜!」なんて言ってくれたら嬉しいな、なんて思っています。